「もし結ばれる運命なら、また再会できる日が来る」
この言葉は、高校生時代に付き合っていた彼が私に言ったセリフ。
10年以上も前になるけど、いわゆる「元カレ」と別れ際に話した最後の会話だった。
高校生の私たちの恋愛は、今考えると本当に子供の恋愛だったけど、それでも「子供」なりに一生懸命だった気がする。
今みたく打算的でもなく、全てにおいて純粋で、キラキラしていたものがあった。
一生続くような気がしていた時間を、私のワガママで壊してしまったけど、私から別れを切り出したとはいい、私は彼が一番大好きだったと思う。
彼と別れて長い年月が過ぎた。
私も世間で言われる「熟れた女」世代になった。
彼と別れた後も、彼氏と呼べるような人もいたし、いくつかの恋愛も経験してきたけど、私はとうに記憶の奥底にしまっておいたはずの元カレの言葉を、思い出させる運命的な出来事が訪れるとは、私にも想像することができなかった。
ある日、私は会社の取引先での打合せを終え、電車に乗ろうとホームで待っていた。
そして、自分が乗らなければいけない電車が到着し、ドアが開く。
こんなことは、日常の行動の一つであったため、別に顔をあげていなくても、「カンカク」で席に座るまでの一連の行動ができた。
真昼間の電車内は、ラッシュ時と違いガラガラ。
席は探さすことなくすぐ座れる。
私は乗り込んだすぐ近くの席に腰を下ろした。
私は、ふと顔をあげた。
その瞬間、私は身動きが取れず、言葉を発することもできなくなってしまった。
なぜなら、私の目の前に、18歳とのきに別れた「彼」が座っていたから。
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