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	<title>再会切符</title>
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		<title>ラビング箱ふるギンヤンマ（４）</title>
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		<pubDate>Tue, 08 May 2012 17:06:14 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[恋愛]]></category>

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		<description><![CDATA[両親は、普段ケンカもしないけど会話もない。 お母さんが僕への教育が行き過ぎてくると、お父さんが一喝するパターンが多い。でも、仲が悪い訳ではないんだ。 ただ、普通の大人だから２人とも忙しくて余裕がないだけなんだろうと思う。 僕は、お父さんに連れられて１週間ばーちゃんの家に遊びに行く事になった。 宿題は終わっているし、勉強道具は一切持って行くなと言われたので、正直ばーちゃんの家で何をしていいのか僕には解らなかった。 でも、行ってみるもんだね。 朝から、釣り堀に出掛けたり、ゲームセンターに行ったり、初めての事だらけだ。 恥ずかしながら、この年になって初めて自転車にも乗れるようになった。 勉強以外は何も出来なくていい、と言うお母さんのおかげで僕の出来る事と出来ない事の差は人より並はずれて大きかったんだ。 ばーちゃんは、少し変わった人で、僕に対してアレコレうるさい事は一切言わない。 「危ない事以外は自分で決めて何でもやりなさい。お金を出してあげた分、ばーちゃんの手伝いをすれば良し」と言う程度だ。 僕は、ばーちゃんのパソコンを借りて行きたいところ、やりたいところをリストアップしていた。 絵画展にも行きたいし、映画も見たい。 水族館でも遊びたいし、ピアノのコンサートも見たい。 でも、僕が自由に使える夏休みはあと僅かで、行ける所は限られている。 「ああ、そう言えばサーカスがやっているよ、確か今月末までだった筈だけど」 突然サーカスと言う言葉に僕はハッとした。 まるで心の糸がピーンと張って甲高い音を出したみたいに反響している。 「ばーちゃん、僕サーカスに行ってみたい！何でもお手伝いするから連れて行って！」 ばーちゃんは、ニヤリと笑って意地悪な顔を見せた。 「それじゃあ、庭の花についているアブラムシを全部やっつけてもらおうかな」 「ばーちゃん、僕が虫苦手なの知っているくせに、意地悪だな」 「サーカスは、お前とばーちゃん２人で行ったら４０００円もするんだよ。ああ、年金暮らしなのに、なんて可愛そうなばーちゃんなんでしょう」 「解りましたよ、やりますよ」 僕は、サーカス見たさに庭中のアブラムシと闘う事になった。 サーカスは午後６時に始まった。 テントの中に入っただけで僕の鼓動はスピードをグングンと上げていった。 「何だかドキドキするね。お父さんも連れて来てあげればよかったのに」 ばーちゃんでもドキドキするのか。 お父さんは、今頃家に帰ってお母さんと仲直りしている頃さ。 ２人のケンカは１週間持った事がなくて、大抵僕が留守にしている時に仲直りしているんだ。 「始まるよ！」 ばーちゃんは子供の僕よりも身を乗り出していた。 とても足の長いピエロが歩き回り、動物たちが驚くような芸を見せてくれる。 大きな壁をオートバイがアクロバティックに走る爆音に更に僕は興奮していた。 マジシャンが出てきて、ハトがテントの中を飛び回り、小人がライオンを操り、火の輪をくぐらせ、クマとボールを投げ合っている。 色とりどりの衣装を着たサーカスの人達が次から次へと驚くような曲芸を見せてくれて、テントの中は大歓声と笑い声に包まれた。 大人達は何故か使いなれない「ブラボー」という言葉を連発している。 意味は僕でも解るけれど、「ブラボー」なんて言葉を使うのはオーケストラかピアノのコンサートでしか使わないものだと思っていた。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>両親は、普段ケンカもしないけど会話もない。<br />
お母さんが僕への教育が行き過ぎてくると、お父さんが一喝するパターンが多い。でも、仲が悪い訳ではないんだ。<br />
ただ、普通の大人だから２人とも忙しくて余裕がないだけなんだろうと思う。<br />
僕は、お父さんに連れられて１週間ばーちゃんの家に遊びに行く事になった。<br />
宿題は終わっているし、勉強道具は一切持って行くなと言われたので、正直ばーちゃんの家で何をしていいのか僕には解らなかった。<br />
でも、行ってみるもんだね。<br />
朝から、釣り堀に出掛けたり、ゲームセンターに行ったり、初めての事だらけだ。<br />
恥ずかしながら、この年になって初めて自転車にも乗れるようになった。<br />
勉強以外は何も出来なくていい、と言うお母さんのおかげで僕の出来る事と出来ない事の差は人より並はずれて大きかったんだ。<br />
ばーちゃんは、少し変わった人で、僕に対してアレコレうるさい事は一切言わない。<br />
「危ない事以外は自分で決めて何でもやりなさい。お金を出してあげた分、ばーちゃんの手伝いをすれば良し」と言う程度だ。<br />
僕は、ばーちゃんのパソコンを借りて行きたいところ、やりたいところをリストアップしていた。<br />
絵画展にも行きたいし、映画も見たい。<br />
水族館でも遊びたいし、ピアノのコンサートも見たい。<br />
でも、僕が自由に使える夏休みはあと僅かで、行ける所は限られている。<br />
「ああ、そう言えばサーカスがやっているよ、確か今月末までだった筈だけど」<br />
突然サーカスと言う言葉に僕はハッとした。<br />
まるで心の糸がピーンと張って甲高い音を出したみたいに反響している。<br />
「ばーちゃん、僕サーカスに行ってみたい！何でもお手伝いするから連れて行って！」<br />
ばーちゃんは、ニヤリと笑って意地悪な顔を見せた。<br />
「それじゃあ、庭の花についているアブラムシを全部やっつけてもらおうかな」<br />
「ばーちゃん、僕が虫苦手なの知っているくせに、意地悪だな」<br />
「サーカスは、お前とばーちゃん２人で行ったら４０００円もするんだよ。ああ、年金暮らしなのに、なんて可愛そうなばーちゃんなんでしょう」<br />
「解りましたよ、やりますよ」<br />
僕は、サーカス見たさに庭中のアブラムシと闘う事になった。<br />
サーカスは午後６時に始まった。<br />
テントの中に入っただけで僕の鼓動はスピードをグングンと上げていった。<br />
「何だかドキドキするね。お父さんも連れて来てあげればよかったのに」<br />
ばーちゃんでもドキドキするのか。<br />
お父さんは、今頃家に帰ってお母さんと仲直りしている頃さ。<br />
２人のケンカは１週間持った事がなくて、大抵僕が留守にしている時に仲直りしているんだ。<br />
「始まるよ！」<br />
ばーちゃんは子供の僕よりも身を乗り出していた。<br />
とても足の長いピエロが歩き回り、動物たちが驚くような芸を見せてくれる。<br />
大きな壁をオートバイがアクロバティックに走る爆音に更に僕は興奮していた。<br />
マジシャンが出てきて、ハトがテントの中を飛び回り、小人がライオンを操り、火の輪をくぐらせ、クマとボールを投げ合っている。<br />
色とりどりの衣装を着たサーカスの人達が次から次へと驚くような曲芸を見せてくれて、テントの中は大歓声と笑い声に包まれた。<br />
大人達は何故か使いなれない「ブラボー」という言葉を連発している。<br />
意味は僕でも解るけれど、「ブラボー」なんて言葉を使うのはオーケストラかピアノのコンサートでしか使わないものだと思っていた。</p>
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		<title>ラビング箱ふるギンヤンマ（３）</title>
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		<pubDate>Sun, 29 Apr 2012 22:16:55 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[恋愛]]></category>

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		<description><![CDATA[「あの、、、」紺野さんは少し困った顔をしていた。 「何？」 「君、名前なんて言うの？」 「僕？小田冬馬だよ」 「ごめんね、名前憶えていなくて」 「いいよ」 「また、すぐ転校するから私いつも名前覚えないようにしているの」 「ふーん。あの、紺野さんって、どうしていつも寝てるの？その、病気とかだったらごめんね」 「病気じゃないわ。私、夜働いているの」 「働いている？小学生なのに？」 「うん、家のお手伝いなんだけどね」 「何してるか訊いても良い？」 「う、、、ん。誰にも言わない？まあ、言っても直ぐに居なくなるから別にいいんだけどね」 「言わないよ、たぶん」 「たぶん？」 「うん、たぶん。だって何かの弾みとか、どうしようもない理由で言わなくちゃならなくなったら直ぐに言っちゃうだろうし、絶対に言わないとは約束できないでしょう？」 「面白い子だね、うーんと、、、」 「小田冬馬」 「そう、小田冬馬君は」 「そうかな？」 「そうだよ。私ね、サーカスの子なの」 「うそ？」 「ホント」 「凄い！僕のクラスメートにサーカスの子が居るなんて自慢したくなるよ。でも言っちゃいけないんだよね」 「あはは、転校してから言えばいいんじゃない？」 「それならいいの？」 「いいよ、どうせみんな私の事覚えていないもの」 「覚えてるさ！僕だけは」 「うそ？」 「ホント」 僕達は、急いで理科室まで走った。 それから間もなくして夏休みが来た。 長い夏休みの間、僕は宿題と塾通いに明け暮れていた。 特に夢を持っていた訳ではなく、塾に通い熱心に勉強していると、母親が静かになるからだ。僕は、お母さんの事が決して嫌いなわけではないのだけど、自分の意見を押しつけ過ぎるところは少し苦手だった。 そんなに勉強が好きなら、今からでも大学には行って自分で人生をやり直せばいいのに、といつも思っていた。 夏休みの間、缶詰め状態で勉強させられている僕を見かねて、お父さんが急に「ばーちゃんの家に行くぞ」と言い出した。 「ばーちゃんの家」と言っても、車で４５分も走れば着いてしまうような所だ。 僕達の町よりよっぽど都会的な街だ。 お母さんはブーブー言っている。 「塾はどうするのよ？今が１番大切な時なのよ」 お母さんは「今が１番大切な時」って言う言葉が大好なんだ。 「冬馬はまだ小学生なんだぞ！なんだよ？今が１番大切な時って。今が１番大切な時なら、子供らしく遊ばせたらどうなんだよ」 「普段何もしないくせに、こんな時ばっかり口出して、勝手にやればいいわ」]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>「あの、、、」紺野さんは少し困った顔をしていた。<br />
「何？」<br />
「君、名前なんて言うの？」<br />
「僕？小田冬馬だよ」<br />
「ごめんね、名前憶えていなくて」<br />
「いいよ」<br />
「また、すぐ転校するから私いつも名前覚えないようにしているの」<br />
「ふーん。あの、紺野さんって、どうしていつも寝てるの？その、病気とかだったらごめんね」<br />
「病気じゃないわ。私、夜働いているの」<br />
「働いている？小学生なのに？」<br />
「うん、家のお手伝いなんだけどね」<br />
「何してるか訊いても良い？」<br />
「う、、、ん。誰にも言わない？まあ、言っても直ぐに居なくなるから別にいいんだけどね」<br />
「言わないよ、たぶん」<br />
「たぶん？」<br />
「うん、たぶん。だって何かの弾みとか、どうしようもない理由で言わなくちゃならなくなったら直ぐに言っちゃうだろうし、絶対に言わないとは約束できないでしょう？」<br />
「面白い子だね、うーんと、、、」<br />
「小田冬馬」<br />
「そう、小田冬馬君は」<br />
「そうかな？」<br />
「そうだよ。私ね、サーカスの子なの」<br />
「うそ？」<br />
「ホント」<br />
「凄い！僕のクラスメートにサーカスの子が居るなんて自慢したくなるよ。でも言っちゃいけないんだよね」<br />
「あはは、転校してから言えばいいんじゃない？」<br />
「それならいいの？」<br />
「いいよ、どうせみんな私の事覚えていないもの」<br />
「覚えてるさ！僕だけは」<br />
「うそ？」<br />
「ホント」<br />
僕達は、急いで理科室まで走った。<br />
それから間もなくして夏休みが来た。<br />
長い夏休みの間、僕は宿題と塾通いに明け暮れていた。<br />
特に夢を持っていた訳ではなく、塾に通い熱心に勉強していると、母親が静かになるからだ。僕は、お母さんの事が決して嫌いなわけではないのだけど、自分の意見を押しつけ過ぎるところは少し苦手だった。<br />
そんなに勉強が好きなら、今からでも大学には行って自分で人生をやり直せばいいのに、といつも思っていた。<br />
夏休みの間、缶詰め状態で勉強させられている僕を見かねて、お父さんが急に「ばーちゃんの家に行くぞ」と言い出した。<br />
「ばーちゃんの家」と言っても、車で４５分も走れば着いてしまうような所だ。<br />
僕達の町よりよっぽど都会的な街だ。<br />
お母さんはブーブー言っている。<br />
「塾はどうするのよ？今が１番大切な時なのよ」<br />
お母さんは「今が１番大切な時」って言う言葉が大好なんだ。<br />
「冬馬はまだ小学生なんだぞ！なんだよ？今が１番大切な時って。今が１番大切な時なら、子供らしく遊ばせたらどうなんだよ」<br />
「普段何もしないくせに、こんな時ばっかり口出して、勝手にやればいいわ」</p>
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		<title>ラビング箱ふるギンヤンマ（１）</title>
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		<pubDate>Thu, 29 Mar 2012 10:19:08 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[恋愛]]></category>

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		<description><![CDATA[靴の箱を開けると、ギンヤンマがびっしりと詰まっていた。 びっしりとだ。 僕は、思わずギンヤンマの詰まった箱を放ってしまった。 箱が床に落ちた途端に、ギンヤンマ達は一斉に外へ飛び出し、部屋中を飛び回った。 調度その時、台所から母が顔を出し「ぎゃぁあああ！」と悲鳴を上げた。 「冬馬！何してるの！？」 何してるの？って訊かれたって僕にも解らない。 転校して行く女の子から貰った贈り物の箱を開けたらギンヤンマが飛び出してきただけだ。 「何なのよ？これは何か？って訊いているのよ、冬馬！」 幼い僕は、直立不動のままモジモジとしていたが、自分でさえ訳も解らず困っている上に母に大声を出されてしまい、ついには泣きだした。 「怒っているんじゃないのよ、どうしてトンボなんかを家の中に放しているのか？って訊いているの！」 充分怒っているじゃないか。 「貰ったんだ」 「何をよ！」 「箱」 僕は、放り投げた箱を指差した。 良く見るとそれは靴の箱で、とてもしっかりとしたきれいな箱だった。 「誰に？これ、虐めじゃないの？誰に貰ったの？隠し事はダメよ、冬馬。誰に貰ったのか教えなさい！」 「明日転校して行くクラスの女の子」 「女の子？」 「そんな事よりお母さん、トンボ捕まえた方が良くない？」 「ああ、ええそうね。冬馬トンボ捕る網持って来て。全部捕まえてよ、１匹の凝らず捕まえて外に出してちょうだい」 「うん」 「お返事は、ハイでしょう？」 「はい」 「あ～、気持ち悪いっ！早くやってよ！」 「お母さん手伝ってくれないの？」 「当たり前じゃない、お母さんがトンボなんか触れると思うの？」 「じゃあ、お父さんが帰って来るまで待ってる」 「何バカな事言ってんのよ！さっさとやってよ！」 「だって僕、トンボなんか捕まえた事ないもん」 「捕まえた事なくたって虫取り網でやればできるわよ」 「捕まえた後触れないもん」 「網ごと外に持って行ってパタパタ振れば飛んで行くわよ」 そんな簡単に言うなら手伝ってくれても良いのに。 僕はお母さんに言われた通り、天井近くを飛んでいるトンボを１匹ずつ捕まえては、外に出して網をパタパタと振って逃がしてあげた。 トンボは凄いスピードでどこへ向かっているのか、まるで目的地が決まっているかのように、あっという間に姿を消した。 段々僕もトンボ捕りのコツを掴み、２匹、３匹、５匹とまとめて網の中に入れられるようになってきた。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>靴の箱を開けると、ギンヤンマがびっしりと詰まっていた。<br />
びっしりとだ。<br />
僕は、思わずギンヤンマの詰まった箱を放ってしまった。<br />
箱が床に落ちた途端に、ギンヤンマ達は一斉に外へ飛び出し、部屋中を飛び回った。<br />
調度その時、台所から母が顔を出し「ぎゃぁあああ！」と悲鳴を上げた。<br />
「冬馬！何してるの！？」<br />
何してるの？って訊かれたって僕にも解らない。<br />
転校して行く女の子から貰った贈り物の箱を開けたらギンヤンマが飛び出してきただけだ。<br />
「何なのよ？これは何か？って訊いているのよ、冬馬！」<br />
幼い僕は、直立不動のままモジモジとしていたが、自分でさえ訳も解らず困っている上に母に大声を出されてしまい、ついには泣きだした。<br />
「怒っているんじゃないのよ、どうしてトンボなんかを家の中に放しているのか？って訊いているの！」<br />
充分怒っているじゃないか。<br />
「貰ったんだ」<br />
「何をよ！」<br />
「箱」<br />
僕は、放り投げた箱を指差した。<br />
良く見るとそれは靴の箱で、とてもしっかりとしたきれいな箱だった。<br />
「誰に？これ、虐めじゃないの？誰に貰ったの？隠し事はダメよ、冬馬。誰に貰ったのか教えなさい！」<br />
「明日転校して行くクラスの女の子」<br />
「女の子？」<br />
「そんな事よりお母さん、トンボ捕まえた方が良くない？」<br />
「ああ、ええそうね。冬馬トンボ捕る網持って来て。全部捕まえてよ、１匹の凝らず捕まえて外に出してちょうだい」<br />
「うん」<br />
「お返事は、ハイでしょう？」<br />
「はい」<br />
「あ～、気持ち悪いっ！早くやってよ！」<br />
「お母さん手伝ってくれないの？」<br />
「当たり前じゃない、お母さんがトンボなんか触れると思うの？」<br />
「じゃあ、お父さんが帰って来るまで待ってる」<br />
「何バカな事言ってんのよ！さっさとやってよ！」<br />
「だって僕、トンボなんか捕まえた事ないもん」<br />
「捕まえた事なくたって虫取り網でやればできるわよ」<br />
「捕まえた後触れないもん」<br />
「網ごと外に持って行ってパタパタ振れば飛んで行くわよ」<br />
そんな簡単に言うなら手伝ってくれても良いのに。<br />
僕はお母さんに言われた通り、天井近くを飛んでいるトンボを１匹ずつ捕まえては、外に出して網をパタパタと振って逃がしてあげた。<br />
トンボは凄いスピードでどこへ向かっているのか、まるで目的地が決まっているかのように、あっという間に姿を消した。<br />
段々僕もトンボ捕りのコツを掴み、２匹、３匹、５匹とまとめて網の中に入れられるようになってきた。</p>
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		<title>再会切符 -8-</title>
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		<pubDate>Thu, 29 Dec 2011 10:03:14 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[恋愛]]></category>

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		<description><![CDATA[黙って聞いていた彼は、そっと私の頬を触り「それなら、もっと早くに連絡してこいよ」と呟いた。 「お前のこと凄く好きだった。今の彼女の事は大切だけれど、今までの人生の中で、一番キラキラした思い出が多いのは、お前と一緒にいた時だって今でもはっきり言える」 そして私の手を握ると、「相変わらず冷たい手をしてるな」って笑って自分のスーツのポケットに入れた。 「お前の手をまた温めてくれる奴が絶対に現れる。だから、絶対に俺よりも幸せになれ」 そう言って、握った手にギュっと力を入れた。 手のひらの感触も、ぬくもりも付き合ってた頃とまったく変わらないね。 ちょっとごつごつしたところもまったく一緒で、なんだか私は妙に安心した。 ただ違うことは、この手はもう私のものではないということ。 駅に着き握った手を外すと、彼は「じゃあな」と言って電車を降りた。 一度も振り返ることなく改札口を出ていく彼の姿を見ながら、私はあの言葉を思い出していた。 『結ばれる運命なら、また再会ができる』 彼は同級生だった子と再会して、そして婚約した。 確かに、彼の言うとおりだったね。 きっとその彼女が「運命の人」だったのだろう。 「もっと早くに連絡してこい」と呟いた彼の真意はわからない。 でも、もし別れた後すぐに「後悔してる」って連絡していたら、私の隣には今も彼がいたのかもしれない。 ねえ。 「幸せになれ」っていう約束、私ちゃんと守ってみせるから。 だから、またいつかどこかで会うことができたら、その時は、本当に「久しぶり」って笑顔で声をかけるね。 きっとこの再会は、神様が運命を感じさせるためのものじゃなくて、いつまでも立ち止まっている私のために用意してくれたものなんだろう。 カバンの中から出した乗車切符を、そっと手帳にしまった。 コレは今日の「再会切符」として大事に持っておこうと思う。 PR デジノッツェ婚活パーティー 出会いパーティーをお探しなら【デジノッツェ婚活パーティー】]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>黙って聞いていた彼は、そっと私の頬を触り「それなら、もっと早くに連絡してこいよ」と呟いた。<br />
「お前のこと凄く好きだった。今の彼女の事は大切だけれど、今までの人生の中で、一番キラキラした思い出が多いのは、お前と一緒にいた時だって今でもはっきり言える」<br />
そして私の手を握ると、「相変わらず冷たい手をしてるな」って笑って自分のスーツのポケットに入れた。<br />
「お前の手をまた温めてくれる奴が絶対に現れる。だから、絶対に俺よりも幸せになれ」<br />
そう言って、握った手にギュっと力を入れた。<br />
手のひらの感触も、ぬくもりも付き合ってた頃とまったく変わらないね。<br />
ちょっとごつごつしたところもまったく一緒で、なんだか私は妙に安心した。<br />
ただ違うことは、この手はもう私のものではないということ。<br />
駅に着き握った手を外すと、彼は「じゃあな」と言って電車を降りた。<br />
一度も振り返ることなく改札口を出ていく彼の姿を見ながら、私はあの言葉を思い出していた。<br />
『結ばれる運命なら、また再会ができる』<br />
彼は同級生だった子と再会して、そして婚約した。<br />
確かに、彼の言うとおりだったね。<br />
きっとその彼女が「運命の人」だったのだろう。<br />
「もっと早くに連絡してこい」と呟いた彼の真意はわからない。<br />
でも、もし別れた後すぐに「後悔してる」って連絡していたら、私の隣には今も彼がいたのかもしれない。<br />
ねえ。<br />
「幸せになれ」っていう約束、私ちゃんと守ってみせるから。<br />
だから、またいつかどこかで会うことができたら、その時は、本当に「久しぶり」って笑顔で声をかけるね。<br />
きっとこの再会は、神様が運命を感じさせるためのものじゃなくて、いつまでも立ち止まっている私のために用意してくれたものなんだろう。<br />
カバンの中から出した乗車切符を、そっと手帳にしまった。<br />
コレは今日の「再会切符」として大事に持っておこうと思う。
<ul>
<li>PR
<ul>
<li><a href="http://diginozze.com/ordinary/party/">デジノッツェ婚活パーティー</a></li>
<li>出会いパーティーをお探しなら【デジノッツェ婚活パーティー】</li>
</ul>
</li>
</ul>
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		</item>
		<item>
		<title>再会切符 -7-</title>
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		<pubDate>Wed, 28 Dec 2011 04:03:32 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[恋愛]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://mosherco.com/?p=16</guid>
		<description><![CDATA[「俺さ、お前にまた会うことがあったら伝えたかったことがあるんだよ」 「……なに？」 「ありがとう。って」 彼の『ありがとう』って言葉は、私には『さようなら』って言葉に聞こえた。 彼を振ったのは私。 それなのに、後悔してずっと未練を引きずっていたのも私。 本当はね、あれだけ私にベッタリだったアナタだから、もしかしたらアナタも私のことを引きずってるんじゃないかって期待してたの。 でも、アナタはしっかりと前を歩いていたんだね。 私以上に大切な人を見つけて、その人とずっと一緒に歩んできていたんだね。 次は、○×駅。○×駅───。 ○×駅に停車することを告げるアナウンスが車内に流れる。 携帯を仕舞い、スーツを正すと「あっという間の時間だったな」と彼は私に言った。 きっともう次はないだろう。 だから、私は最後にほんの少しだけ勇気を振り絞った。 ちゃんと自分も前に進めるように……。 「結ばれる運命ならまた再会できるって言葉、ずっと覚えてたよ。だから、今日アナタを見つけた瞬間、『運命かも』って思っちゃった」 少し驚いたような表情を見せる彼。 そして私は続けた。 「私ね、アナタと別れたことすごく後悔したの。別れた後も彼と呼べる人ができたけれど、でもやっぱりアナタが一番だった。おかしいよね。１０年も未練を残すなんて。アナタが私の手を温めてくれていた高校時代のこともよく覚えてる。冬になるといつも私の手を温めてくれていたアナタの面影を探していたの。……でも、……でも……」 頬に冷たいものが一粒流れ落ちた。 別れた事の後悔、ずっと会いたかった事、それを伝えたかった。 うまく言葉に伝えられない分、感情となって瞳から溢れ出す。 PR デジノッツェ婚活パーティー 出会いパーティーをお探しなら【デジノッツェ婚活パーティー】 RAGTAG Online 有名ブランド古着やバッグのユーズドセレクトショップなら「RAGTAG」公式WEBサイト！]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>「俺さ、お前にまた会うことがあったら伝えたかったことがあるんだよ」<br />
「……なに？」<br />
「ありがとう。って」<br />
彼の『ありがとう』って言葉は、私には『さようなら』って言葉に聞こえた。<br />
彼を振ったのは私。<br />
それなのに、後悔してずっと未練を引きずっていたのも私。<br />
本当はね、あれだけ私にベッタリだったアナタだから、もしかしたらアナタも私のことを引きずってるんじゃないかって期待してたの。<br />
でも、アナタはしっかりと前を歩いていたんだね。<br />
私以上に大切な人を見つけて、その人とずっと一緒に歩んできていたんだね。<br />
次は、○×駅。○×駅───。<br />
○×駅に停車することを告げるアナウンスが車内に流れる。<br />
携帯を仕舞い、スーツを正すと「あっという間の時間だったな」と彼は私に言った。<br />
きっともう次はないだろう。<br />
だから、私は最後にほんの少しだけ勇気を振り絞った。<br />
ちゃんと自分も前に進めるように……。<br />
「結ばれる運命ならまた再会できるって言葉、ずっと覚えてたよ。だから、今日アナタを見つけた瞬間、『運命かも』って思っちゃった」<br />
少し驚いたような表情を見せる彼。<br />
そして私は続けた。<br />
「私ね、アナタと別れたことすごく後悔したの。別れた後も彼と呼べる人ができたけれど、でもやっぱりアナタが一番だった。おかしいよね。１０年も未練を残すなんて。アナタが私の手を温めてくれていた高校時代のこともよく覚えてる。冬になるといつも私の手を温めてくれていたアナタの面影を探していたの。……でも、……でも……」<br />
頬に冷たいものが一粒流れ落ちた。<br />
別れた事の後悔、ずっと会いたかった事、それを伝えたかった。<br />
うまく言葉に伝えられない分、感情となって瞳から溢れ出す。
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</ul>
</li>
</ul>
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		</item>
		<item>
		<title>再会切符 -6-</title>
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		<pubDate>Tue, 27 Dec 2011 14:38:40 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[恋愛]]></category>

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		<description><![CDATA[「小・中学校の同級生。成人式の日に再会して、それから付き合うようになったんだ。９年目になるよ」 聞いてもいないのに彼女のことを話す彼。 私はただ黙って彼の話を聞く。 「お前のことだから、長い春だって怒るかもな。でも二人で結婚貯金で５００万貯まったら結婚しようって約束してたんだよ。で、ようやく５００万貯まって先日結納を済ませたところ」 嬉しそうに話す彼からは、幸せオーラがいっぱい出ていた。 「コイツさ、当時は全然目立たなくて、正直同じ学校だってことさえも忘れてたくらいなんだよ。でも、成人式で声をかけられたとき、何か知らないけれど『あ、コイツと結婚する』って直感的に思ったんだよね」 彼の話を聞いている私は、どんな表情をしているのだろう。 うまく笑えてる？ 「実はさ……」 そう言うと彼は真剣な顔をして、私に言った。 「別れてからもずっとお前のこと忘れられなくて、引きずってた。でも、彼女のおかげで忘れることができたんだ」 ああ。思い出した。 彼を振った理由。 付き合ってる頃は、彼は何でも私の言うことを聞いてくれたんだっけ。 どんなワガママでも笑って聞いてくれて、ケンカしても先に折れてくれた。 その優しさがうっとうしくなって、別れたんだ。 どうして自分の意見を言ってくれないの？　どうして私の言いなりになるの？　どうして私のことばかり先に考えるの？　そうやってイライラしてたことを思い出した。 PR ブランド楽市 ブランド楽市(rakuichi)は時計・バッグ・貴金属などブランド品の買取専門店です。 カリスタ 女性限定/完全個室の美容鍼・鍼灸サロン「アキュパンクチャーラウンジ カリスタ」の求人情報サイトです。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>「小・中学校の同級生。成人式の日に再会して、それから付き合うようになったんだ。９年目になるよ」<br />
聞いてもいないのに彼女のことを話す彼。<br />
私はただ黙って彼の話を聞く。<br />
「お前のことだから、長い春だって怒るかもな。でも二人で結婚貯金で５００万貯まったら結婚しようって約束してたんだよ。で、ようやく５００万貯まって先日結納を済ませたところ」<br />
嬉しそうに話す彼からは、幸せオーラがいっぱい出ていた。<br />
「コイツさ、当時は全然目立たなくて、正直同じ学校だってことさえも忘れてたくらいなんだよ。でも、成人式で声をかけられたとき、何か知らないけれど『あ、コイツと結婚する』って直感的に思ったんだよね」<br />
彼の話を聞いている私は、どんな表情をしているのだろう。<br />
うまく笑えてる？<br />
「実はさ……」<br />
そう言うと彼は真剣な顔をして、私に言った。<br />
「別れてからもずっとお前のこと忘れられなくて、引きずってた。でも、彼女のおかげで忘れることができたんだ」<br />
ああ。思い出した。<br />
彼を振った理由。<br />
付き合ってる頃は、彼は何でも私の言うことを聞いてくれたんだっけ。<br />
どんなワガママでも笑って聞いてくれて、ケンカしても先に折れてくれた。<br />
その優しさがうっとうしくなって、別れたんだ。<br />
どうして自分の意見を言ってくれないの？　どうして私の言いなりになるの？　どうして私のことばかり先に考えるの？　そうやってイライラしてたことを思い出した。
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		</item>
		<item>
		<title>再会切符 -5-</title>
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		<pubDate>Sun, 25 Dec 2011 18:17:31 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[恋愛]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://mosherco.com/?p=12</guid>
		<description><![CDATA[隣にいる彼を見ていることに気づかれないように、そっと見る。 高校生の頃よりも、ぐんと大人っぽくなった彼は、スーツ姿もよく似合っていた。 もし今もまだ付き合っていたら、変わらずにポケットの中で私の手を温めてくれていた……？ 「仕事、何やってるの？」 「営業。今も取引先回りして会社に帰るところ」 「そうなんだ」 「地元にいるのに、今まで一度も会わなかったなんて不思議だよな」 「ふふふ。そうだね」 「お前、どこで降りるの？」 「え、と…。終点近くまで」 本当はとっくに通り過ぎてしまった私が降りるべきの駅。 だから、どこで降りても一緒だったりもする。 「アナタは？」 「あと５つ後」 「そっか……」 「……」 ５つ後の駅に着いてしまったら、もうこの再会は終わりを迎える。 そう思ったら、何も言えなくなってしまった私に、彼も何も言わなくなった。 そして、数分の沈黙の後、彼が口を開いた。 「……もし運命なら」 「え？」 「もし結ばれる運命なら、また再会できる日がくる……って言ったの覚えてる？」 彼の言葉に驚きを隠せない私は、ただただ首を縦に振ることしかできなかった。 「覚えていたんだな」 「うん」 「じゃあ、この再会はお前はどう思う？」 『結ばれる運命だから再会したんだよ』……って、１０代の私だったら笑って答えれてたと思う。 でも、答えることができなかった。 「別れたあの日、俺がそうやって言ったらバカにしただろ？でもあながち間違ってないんだぜ。あの頃、俺が言ったあの言葉。やっぱり結ばれる運命の相手だったら、何年会ってなくても再会するんだよ」 イマイチ理解できなくて難しい顔している私に、彼は携帯を取り出してある写真を見せてくれた。 「婚約者」 少し照れたようにはにかむ彼には、携帯の中にいた彼女を愛おしそうに見つめた。 私とは全然違うタイプの女性。 まさしく「大和撫子」のような印象を抱かせるような女性だった。 PR ティアxティアラ トートバッグ、ショルダーバッグ、ハンドバッグの通販ならTiaxTiara（ティア×ティアラ） アズ 下着・ランジェリーのオリジナルブランドGlad&#8217;lyは株式会社アズ。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>隣にいる彼を見ていることに気づかれないように、そっと見る。<br />
高校生の頃よりも、ぐんと大人っぽくなった彼は、スーツ姿もよく似合っていた。<br />
もし今もまだ付き合っていたら、変わらずにポケットの中で私の手を温めてくれていた……？<br />
「仕事、何やってるの？」<br />
「営業。今も取引先回りして会社に帰るところ」<br />
「そうなんだ」<br />
「地元にいるのに、今まで一度も会わなかったなんて不思議だよな」<br />
「ふふふ。そうだね」<br />
「お前、どこで降りるの？」<br />
「え、と…。終点近くまで」<br />
本当はとっくに通り過ぎてしまった私が降りるべきの駅。<br />
だから、どこで降りても一緒だったりもする。<br />
「アナタは？」<br />
「あと５つ後」<br />
「そっか……」<br />
「……」<br />
５つ後の駅に着いてしまったら、もうこの再会は終わりを迎える。<br />
そう思ったら、何も言えなくなってしまった私に、彼も何も言わなくなった。<br />
そして、数分の沈黙の後、彼が口を開いた。<br />
「……もし運命なら」<br />
「え？」<br />
「もし結ばれる運命なら、また再会できる日がくる……って言ったの覚えてる？」<br />
彼の言葉に驚きを隠せない私は、ただただ首を縦に振ることしかできなかった。<br />
「覚えていたんだな」<br />
「うん」<br />
「じゃあ、この再会はお前はどう思う？」<br />
『結ばれる運命だから再会したんだよ』……って、１０代の私だったら笑って答えれてたと思う。<br />
でも、答えることができなかった。<br />
「別れたあの日、俺がそうやって言ったらバカにしただろ？でもあながち間違ってないんだぜ。あの頃、俺が言ったあの言葉。やっぱり結ばれる運命の相手だったら、何年会ってなくても再会するんだよ」<br />
イマイチ理解できなくて難しい顔している私に、彼は携帯を取り出してある写真を見せてくれた。<br />
「婚約者」<br />
少し照れたようにはにかむ彼には、携帯の中にいた彼女を愛おしそうに見つめた。<br />
私とは全然違うタイプの女性。<br />
まさしく「大和撫子」のような印象を抱かせるような女性だった。
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<li>下着・ランジェリーのオリジナルブランドGlad&#8217;lyは株式会社アズ。</li>
</ul>
</li>
</ul>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>再会切符 -4-</title>
		<link>http://mosherco.com/%e5%86%8d%e4%bc%9a%e5%88%87%e7%ac%a6-4/</link>
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		<pubDate>Sat, 24 Dec 2011 20:31:19 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[恋愛]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://mosherco.com/?p=10</guid>
		<description><![CDATA[「やっぱり楓だ」 相変わらずおっちょこちょいだな…なんて微笑む彼の笑顔を見て、私の心臓はトクンっと高鳴った。 「仕事か？」 「うん。打ち合わせで」 「そうか。実は、本当は少し前から楓かな…って思ってたんだけど、スーツ姿だからあんまり自信なくて声かけるのためらったんだよね。違ってたら恥ずかしいだろ？」 「…へ、へー」 なんてすっとんきょうな返事をする私に、彼は噴出した。 「何だよ。声うわずってるぞ。久しぶりの対面で緊張でもしてんのかよ」 「ち、違うわよ」 「まあ立ち話もなんだから、降りるまでここ座ってれば？」 そういうと、自分の隣をポンポンと叩いた。 私は言われたままに、隣に座る。 懐かしさと何かくすぐったい感じが二人を包んだ。 隣にはアナタがいる。 少し動けば、触れられる距離でいるのが何とも不思議で仕方がない。 １０年以上も前に付き合っていた二人だけど、別れた二人。 年を重ねた二人は、当時と何が変わったのだろう。 ガタンっ。 電車が大きく揺れて、私の手が彼の手に触れた。 お互いに、何かよくわからないけど「ごめん」なんて謝り合う。 それがおかしくて、笑い合う私達。 懐かしいね。 付き合ってた時も、こうしていっぱい笑ってたよね。 大好きで、毎日すごく楽しかったのに、何で私は彼を振ってしまったんだろう。 今になっては、そんな大事な部分を思い出せないでいる。 「お前の手って相変わらず冷たいな」 「そう？」 「そうだよ。付き合ってた頃なんて、いっつもお前の手を温める役だったろ？俺」 「そうだったけ？」 なんて、全然覚えてないフリをしてるけど、本当はウソ。 冷え性の私は常に手が冷たくて、手を繋ぐ度にアナタは「冷たい」って笑ってた。 そして、繋いだ手を自分の学生服のポケットに入れて温めてくれてたよね。 冬はカイロをポケットに入れてくれてたり、ホットの缶コーヒーを入れてポケットの中を温めてくれていた。 PR ティアxティアラ トートバッグ、ショルダーバッグ、ハンドバッグの通販ならTiaxTiara（ティア×ティアラ） ブランド楽市 ブランド楽市(rakuichi)は時計・バッグ・貴金属などブランド品の買取専門店です。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>「やっぱり楓だ」<br />
相変わらずおっちょこちょいだな…なんて微笑む彼の笑顔を見て、私の心臓はトクンっと高鳴った。<br />
「仕事か？」<br />
「うん。打ち合わせで」<br />
「そうか。実は、本当は少し前から楓かな…って思ってたんだけど、スーツ姿だからあんまり自信なくて声かけるのためらったんだよね。違ってたら恥ずかしいだろ？」<br />
「…へ、へー」<br />
なんてすっとんきょうな返事をする私に、彼は噴出した。<br />
「何だよ。声うわずってるぞ。久しぶりの対面で緊張でもしてんのかよ」<br />
「ち、違うわよ」<br />
「まあ立ち話もなんだから、降りるまでここ座ってれば？」<br />
そういうと、自分の隣をポンポンと叩いた。<br />
私は言われたままに、隣に座る。<br />
懐かしさと何かくすぐったい感じが二人を包んだ。<br />
隣にはアナタがいる。<br />
少し動けば、触れられる距離でいるのが何とも不思議で仕方がない。<br />
１０年以上も前に付き合っていた二人だけど、別れた二人。<br />
年を重ねた二人は、当時と何が変わったのだろう。<br />
ガタンっ。<br />
電車が大きく揺れて、私の手が彼の手に触れた。<br />
お互いに、何かよくわからないけど「ごめん」なんて謝り合う。<br />
それがおかしくて、笑い合う私達。<br />
懐かしいね。<br />
付き合ってた時も、こうしていっぱい笑ってたよね。<br />
大好きで、毎日すごく楽しかったのに、何で私は彼を振ってしまったんだろう。<br />
今になっては、そんな大事な部分を思い出せないでいる。<br />
「お前の手って相変わらず冷たいな」<br />
「そう？」<br />
「そうだよ。付き合ってた頃なんて、いっつもお前の手を温める役だったろ？俺」<br />
「そうだったけ？」<br />
なんて、全然覚えてないフリをしてるけど、本当はウソ。<br />
冷え性の私は常に手が冷たくて、手を繋ぐ度にアナタは「冷たい」って笑ってた。<br />
そして、繋いだ手を自分の学生服のポケットに入れて温めてくれてたよね。<br />
冬はカイロをポケットに入れてくれてたり、ホットの缶コーヒーを入れてポケットの中を温めてくれていた。
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<li>トートバッグ、ショルダーバッグ、ハンドバッグの通販ならTiaxTiara（ティア×ティアラ）</li>
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<ul>
<li><a href="http://www.e-rakuichi.jp/">ブランド楽市</a></li>
<li>ブランド楽市(rakuichi)は時計・バッグ・貴金属などブランド品の買取専門店です。</li>
</ul>
</li>
</ul>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>再会切符 -3-</title>
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		<pubDate>Sat, 24 Dec 2011 05:42:47 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[恋愛]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://mosherco.com/?p=8</guid>
		<description><![CDATA[しかし、現実は過酷なもので、そんな居心地のいい時間をずっと過ごせるわけではない。 とうとう自分が下りる駅が近づいてきた。 きっとものの１０分ほどで着いてしまう。 どんなに会いたいと思っていても会えなかった彼と、こんな奇跡に近い偶然で再会できた。 そして、今声をかけなかったら、きっともう二度と会うチャンスも、会話をする機会も訪れることがないだろう。 私は立ち上がり、彼に背を向けて手すりに軽くもたれた。 ああ、もうすぐ駅に着いてしまう。 どうしよう。 どうしよう。 　 「もし結ばれる運命なら、また再会できる日が来る」 ねえ、アナタは確かにそう言ったよね？ 私はドアに映る彼を見て問いかけた。 神様。これは「運命」なのでしょうか・・・？ ドキドキと久しぶりに高まった心臓の音が、まるで彼にも聞こえてしまいそうなくらいの高まりをみせていた.…。 『次は、芸大前。芸大前』 アナウンスが流れ、ブレーキをかけた電車がゆっくりと停車姿勢に入る。 もうすぐで私が降りる駅に着いてしまう。 振り返って、「久しぶり」って言ったら、彼は驚くだろうか。 それとも、笑ってくれるだろうか。 電車が止まり、扉が開く。 ……でも、私は降りることができなかった。 だって、これを逃したら、もうきっと二度と彼に会えなくなると感じたから。 もう少しだけでいい。 久しぶりの再会を楽しんでいたい。 例え、彼と話ができなくても、傍にいる「今」を感じていたいから……。 「かえで？」 突然、自分の名前を呼ばれた私は、ビックリして持っていたカバンを床に落としてしまった。 カバンの口が開いていたために、中に入れてあった口紅がコロコロと床を転がっていってしまう。 慌てて口紅を追いかけたけど、口紅は彼の足元にぶつかって止まった。 足元に転がってきた口紅を広いあげ、私に渡す彼。 まともに顔が見れなくて、少しうつむきながら「ありがとうございます」とペコっと頭を下げて口紅をもらおうとすると、もう一度彼は私の名前を呼んだ。 PR デジノッツェ婚活パーティー 出会いパーティーをお探しなら【デジノッツェ婚活パーティー】 アズ 下着・ランジェリーのオリジナルブランドGlad&#8217;lyは株式会社アズ。]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>しかし、現実は過酷なもので、そんな居心地のいい時間をずっと過ごせるわけではない。<br />
とうとう自分が下りる駅が近づいてきた。<br />
きっとものの１０分ほどで着いてしまう。<br />
どんなに会いたいと思っていても会えなかった彼と、こんな奇跡に近い偶然で再会できた。<br />
そして、今声をかけなかったら、きっともう二度と会うチャンスも、会話をする機会も訪れることがないだろう。<br />
私は立ち上がり、彼に背を向けて手すりに軽くもたれた。<br />
ああ、もうすぐ駅に着いてしまう。<br />
どうしよう。<br />
どうしよう。<br />
　<br />
「もし結ばれる運命なら、また再会できる日が来る」<br />
ねえ、アナタは確かにそう言ったよね？<br />
私はドアに映る彼を見て問いかけた。<br />
神様。これは「運命」なのでしょうか・・・？<br />
ドキドキと久しぶりに高まった心臓の音が、まるで彼にも聞こえてしまいそうなくらいの高まりをみせていた.…。<br />
『次は、芸大前。芸大前』<br />
アナウンスが流れ、ブレーキをかけた電車がゆっくりと停車姿勢に入る。<br />
もうすぐで私が降りる駅に着いてしまう。<br />
振り返って、「久しぶり」って言ったら、彼は驚くだろうか。<br />
それとも、笑ってくれるだろうか。<br />
電車が止まり、扉が開く。<br />
……でも、私は降りることができなかった。<br />
だって、これを逃したら、もうきっと二度と彼に会えなくなると感じたから。<br />
もう少しだけでいい。<br />
久しぶりの再会を楽しんでいたい。<br />
例え、彼と話ができなくても、傍にいる「今」を感じていたいから……。<br />
「かえで？」<br />
突然、自分の名前を呼ばれた私は、ビックリして持っていたカバンを床に落としてしまった。<br />
カバンの口が開いていたために、中に入れてあった口紅がコロコロと床を転がっていってしまう。<br />
慌てて口紅を追いかけたけど、口紅は彼の足元にぶつかって止まった。<br />
足元に転がってきた口紅を広いあげ、私に渡す彼。<br />
まともに顔が見れなくて、少しうつむきながら「ありがとうございます」とペコっと頭を下げて口紅をもらおうとすると、もう一度彼は私の名前を呼んだ。
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</ul>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>再会切符 -2-</title>
		<link>http://mosherco.com/%e5%86%8d%e4%bc%9a%e5%88%87%e7%ac%a6-2/</link>
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		<pubDate>Fri, 23 Dec 2011 02:57:37 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[恋愛]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://mosherco.com/?p=6</guid>
		<description><![CDATA[彼は、うつむいていたので、私が座っていることに気付いていない様子。 もちろん、うつむいているのに「彼」だと気付いた私もスゴイことかもしれないけど、彼はうつむいた姿も、雰囲気も、付き合っていたころとまったく変っていなかった。 　『運命なら、また会うことができる』 彼が私に言った言葉が甦った。 当時は笑い飛ばしていたけど、今になって、コレがその「運命」というやつなのかも・・・という錯覚にも陥った。 「ねえ・・・。」 そう言葉をかけようとも思ったが、私は言葉をかけるほどの勇気を持つことができずにいた。 それよりも、「現在」の私を見て、ガッカリされるほうの恐怖心の方が強かったのだ。 このまま、私がいることに気付かずにいてほしい。という気持ちと、私の存在に気が付いてほしいという願望が、私の中で渦を巻いている。 いい年した女が、こんなことに悩むなんて、ちょっと変な感じがしたが、こんな気持ちになることを、私はすっかり忘れていたのだということにも気付かされたのだった。 私も年を取ったが、彼ももちろん年をとっている。 彼も結婚していても、もちろん子供の一人や二人いてもおかしくない年になっている。 私は、無造作に組まれている彼の手に目をやった。 そう、「結婚指輪」をしているかを確認したかったのだ。 彼は結婚指輪をしていなっかた。 あれ？　今私、すごくホッとした・・・。 電車に揺られている間、私は彼との久しぶりの時間を楽しんだ。 気付かれてもいないし、会話さえもしていない。 でも、例えそんな状態であっても、何だか当時に戻れたみたいで、心が癒されていた。 PR ブランド楽市 ブランド楽市(rakuichi)は時計・バッグ・貴金属などブランド品の買取専門店です。 スワローシー バレエ用品やレオタード、バレエタイツの消耗品も格安！]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>彼は、うつむいていたので、私が座っていることに気付いていない様子。<br />
もちろん、うつむいているのに「彼」だと気付いた私もスゴイことかもしれないけど、彼はうつむいた姿も、雰囲気も、付き合っていたころとまったく変っていなかった。<br />
　『運命なら、また会うことができる』<br />
彼が私に言った言葉が甦った。<br />
当時は笑い飛ばしていたけど、今になって、コレがその「運命」というやつなのかも・・・という錯覚にも陥った。<br />
「ねえ・・・。」<br />
そう言葉をかけようとも思ったが、私は言葉をかけるほどの勇気を持つことができずにいた。<br />
それよりも、「現在」の私を見て、ガッカリされるほうの恐怖心の方が強かったのだ。<br />
このまま、私がいることに気付かずにいてほしい。という気持ちと、私の存在に気が付いてほしいという願望が、私の中で渦を巻いている。<br />
いい年した女が、こんなことに悩むなんて、ちょっと変な感じがしたが、こんな気持ちになることを、私はすっかり忘れていたのだということにも気付かされたのだった。<br />
私も年を取ったが、彼ももちろん年をとっている。<br />
彼も結婚していても、もちろん子供の一人や二人いてもおかしくない年になっている。<br />
私は、無造作に組まれている彼の手に目をやった。<br />
そう、「結婚指輪」をしているかを確認したかったのだ。<br />
彼は結婚指輪をしていなっかた。<br />
あれ？　今私、すごくホッとした・・・。<br />
電車に揺られている間、私は彼との久しぶりの時間を楽しんだ。<br />
気付かれてもいないし、会話さえもしていない。<br />
でも、例えそんな状態であっても、何だか当時に戻れたみたいで、心が癒されていた。
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